松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

白金市場&金市場

7月23日

白金市場

アングロ・プラチナ社は昨夜、1~6月期の1株当たりの中間配当が11ランドとなった事を発表。これは、6年ぶりの配当です。同社の白金やパラジウム、ロジウムなどから構成される白金族金属(PGM)バスケット価格が1~6月期中に2万8700ランドから3万3305ランドまで33%上昇し、税引き後利益が23億ランドから73億000万ランドまで3.2倍となった事を発表しました。そして同社のグリフィスCEOは昨夜、「賃金交渉が本格的に開始されましたが、鉱山労働組合連動(AMCU)の賃金提案を見送ります。AMCUがここ数週間で提案した実質45%の賃金増加は極めて有害であり、アマンデルバルト鉱山の閉鎖と数千人の雇用の喪失につながる可能性があるだろう。AMCUによる人件費の持続不可能な増加に対して警告した。パラジウムとロジウムの急騰により白金族金属の価格は上昇したが、それにより過去の全てを忘れることは出来ない。5月の南アの消費者物価指数は4.5%です。同社は、インフレ率に沿った賃上げを求めます。」と述べました。

AMCUは、先々週の労使交渉で「最低給料の基本給の48%増加」を求めましたが、アングロ・プラチナ社は、その提案を拒否し、インフレ率に近い5%前後の賃上げを求めているようです。AMCUは、パラジウムやロジウムの高騰により今年になってから黒字が大幅増加となったこと受けて「賃金の大幅増加」を求めているものの、過去3年間の白金価格の低迷で経営が大幅悪化したことにより、会社側はインフレ率に近い賃上げを望んでおります。労働組合側と会社側との賃金引き上げ幅の違いがあまりにも大きすぎるだけに、今後の労使交渉は難航が予想されます。しかも、今回の労使交渉により「今後3年間の賃金契約」が決定されるだけに、「難航は必至」と考えるべきかもしれません。

 2週間前の労使交渉のファーストコンタクトに対する回答をアングロ・プラチナ社が発表ました。これに続いてインパラ・プラチナ社やジバニエ・スティルウォーター社からの回答も近く公表される見通しです。それを受けてAMCUがどのような声明を出すかに注目でしょう。労使交渉の難航を受けてAMCUから紛争宣言が行われることになれば、法律的にストライキ入り出来る状態となるので、ストライキへの警戒が一気に高まり、それを受けて白金価格が上値追いを強める可能性もあります。ここは、「東京白金に対する強気な見方」を強めるところかもしれません。

7月23日

金市場

 NY金の電子取引は、今朝8時頃は1425ドル付近で推移しておりましたが、10時過ぎに一時1416ドルまで下落し、11時時点で1419ドルです。9時頃からドル円が20銭ほど円安・ドル高に進みましたので、ドル高を嫌気して「ドルの代替銘柄としての金相場」が売られたようです。11時時点で、東京金は25円安です。

 NYダウは、7月11日から4営業日連続で史上最高値を更新し、7月16日に一時2万7398ドルまで上昇しました。しかし、その後は少しじり安気味で推移しております。昨夜のNYダウは17ドル高となり、2万7171ドルで取引を終えました。本日のNYダウ先物は、11時時点で50ドル高です。

 本日からの3日間でS&P500種採用企業122社の決算発表が予定されております。来週中に発表されるS&P500種採用企業の決算発表は計129社の予定です。今回の米国企業の4~6月期決算発表シーズンの山場は、「本日から3日間」となります。本日からの3日間で大量の米国企業の決算発表が行われるので、それを受けてNYダウが大きく動く可能性も高まります。今回の決算では、S&P500種採用企業の企業業績が「2.5%減」となる見通しであり、3年ぶりに減益に転じる見通しです。2016年11月から始まった2年9カ月に及ぶトランプ相場では、その間にNYダウが1万8000ドル付近から2万7000ドル付近まで9000ドル幅ほど上昇しました。しかし、今回の決算発表により、トランプ相場で初めてS&P500種採用企業の企業業績がマイナスに転じる見通しとなっているだけに、本日から3日間の決算発表を受けてNYダウが下落基調に転じる可能性もあります。それだけに、ここからは「リスクヘッジの金投資」により注目するべきかもしれません。


金市場パート2

7月22日

金市場パート2

 ゴールドマン・サックスは、S&P500種株価指数構成企業の4000件に上る決算発表や電話会議の文言を1年にわたって分析したリポートを19日に公表しました。同レポートでは、「不確実性と利益についての否定的な言及も幾分増えたが、成長と国際関係に関する悲観的な発言が際立って増加した。成長について否定的なコメントの急増は、国内経済の成長鈍化と一致している。外国や貿易など国際関係についての発言は他の話題に比べ少ないものの、否定的な言葉が急激に増え、世界の成長減速と貿易摩擦の激化継続に反応しているとみられる。」と指摘しております。米国の6月の景況感指数が過去1年間で最低となっており、今回の米国企業の4~6月期決算発表では、米国経済成長の鈍化を再確認する内容となりそうです。

 米国の金利見通しは、昨年秋~冬には「2019年は年4回の利上げ見通し」となるほど米国経済成長力の力強さが感じられました。しかし、今では、「2019年は年2回の利下げ見通し」にまで大きく変化しており、利下げしなければ維持できないほど米国経済成長力が弱体化しております。NYダウが今月になって史上最高値を更新しており、株式市場全体でリスクオンの流れがかなり強まりました。昨年秋にNYダウが最高値を更新した時は、「力強い米国経済成長や米国企業利益の増加」などが好感されて株価が上昇を続けました。しかし、今回は、「米国経済成長力の弱体化に伴う利下げ観測の高まり」を好感して米国株が上昇を続けました。NYダウの水準は、昨年秋と現在はほぼ同水準となっておりますが、米国経済成長力の違いはとても大きなものがあります。そうした米国経済成長力の弱体化を今回の4~6月期決算発表で再確認することで、「リスクヘッジの金投資」に対する注目がより高まることになるのかもしれません。

金市場&原油市場

7月22日

金市場

 NY金は、先週17日から2連騰となり、18日には一時1444ドルまで上昇して6年ぶりの高値を記録しました。しかし、先週末のNY金は、1440ドルで取引を開始しましたが、その後は終始下落を続け、前日終値を1ドル下回る1425ドルまで下落して取引を終えました。ニューヨーク連銀がウィリアムズ総裁の18日の講演内容を巡り、発言の趣旨を明確にする説明を行ったことを受けてドル高が進み、ドルの代替銘柄となる金相場が売られました。先週末の米国市場では、セントルイス連銀のブラード総裁が「7月の0.25%利下げ」を支持する考えを示したことを受けて、0.5%の利下げ観測が後退し、ドル高が進みました。先日にNY金が6年ぶりの高値を記録していただけに、利益確定の売りが加速したようです。

7月22日

原油市場

 ブレント原油は、先週19時から24時にかけて、63.2ドル付近から61.9ドル付近まで下落しました。その後は、中東の地政学的リスクの上昇と共に上昇基調に転じ、63.2ドル付近まで上昇して先週末の取引を終えました。そして、今朝からは、63.2ドル付近で小動きです。それを受けて本日9時時点で東京ドバイ原油は530円高です。

 イラン革命防衛隊は19日、ホルムズ海峡で英国の石油ンカーを拿捕しました。英国軍が今月4日に英領ジブラルタルでイランの石油タンカーを拿捕したことに対する報復手段と見られております。イランのファルス通信は、「拿捕された英国籍の石油タンカー「ステナ・インペロ」は、調査のためバンダルアバス港に入った。」と伝えております。それに対して英国政府は即時解放を求めており、トランプ米大統領は、「英国と連携する。イランは問題以外の何ものでもないという、私がいつも言っていることだ。」と述べております。

 ブレント原が先週18日までの3日間で4ドル50セントも下落していただけに、先週末からの反発力が鈍いように感じられます。先月よりホルムズ海峡付近で石油タンカーが2度ほど攻撃され、英国がイランの石油タンカーを拿捕、イランがパナマ国籍とUAE国籍の石油タンカーを拿捕、米国がイランの無人偵察機を迎撃など、「中東の地政学的リスク」を上昇させる数多くの材料が出現しても、それに反して原油価格が下落基調を強めたことにより、先週末の「イランが英国籍の石油タンカー拿捕」という材料に対する原油市場の反応が限定的となっているのかもしれません。また、先月より石油タンカーに対する攻撃や拿捕などの「中東の地政学的リスクの上昇」で買われたところがことごとく原油市場の売り場となってきたことは注目でしょう。


金市場

 

7月17日

金市場

 昨夜のNY金は、小幅安となりました。そして、月初より「三角保合い」を形成しており、「右肩下がりの上値抵抗線」と「右肩上がりの下値抵抗線」が交わる付近までNY金が進みましたので、テクニカル的にはそろそろ「三角保合い」から「保合い放れ」となるタイミングとなりそうです。

 米10年債価格は、昨年11月の117.5ドル付近から上昇基調を続け、先月末には128.4円付近まで上昇しました。その間に米10年債利回りも3.24%付近から1.9%付近まで大幅低下しました。しかし、月初より米10年債価格が128.4ドル付近から127ドル付近まで下落し、それと共に米10年債利回りも1.9%付近から2.14%付近まで上昇しました。昨年11月から上昇基調を続けてきた米10年債価格が月初から下落基調に転じただけに、米国債に対する高値警戒感も高まってきたようです。それにより、ここでリスクオフの流れが強まれば、リスクヘッジ手段として米国債ではなくNY金を選択する投資家も増えそうです。

 S&P500種株価指数は、6月上旬の安値(2728ポイント)から7月15日の高値(3017ポイント)まで一本調子の上昇を続けました。そして、S&P500種株価指数の高値は、7月10日と11日が3002ポイント、12日が3013ポイント、15日が3017ポイント、16日が3015ポイントとなり、5営業日連続で「3000ポイントの大台乗せを記録しました。このS&P500種株価指数は、トランプ相場によりこの3年弱で2100ポイント付近から900ポイントほど上昇しました。しかし、ここにきて5営業日連続で「3000ポイントの大台」に乗せたことを受けて、2016年11月から続く長期上昇相場に対する達成感が高まることも考えられます。また、トランプ相場によるS&P500種株価指数の「1番天井」は2018年1月の2872ポイント、「2難天井」は2018年9月の2940ポイントとなり、「3番天井」が今週の高値(3017ポイント)となる可能性もあります。しかも、S&P500種採用企業の4~6月期決算発表シーズンがこれから本格化することや、S&P500種採用企業の企業利益が3年ぶりにマイナスに転じる見通しであることを考えれば、米国株式市場に対するリスクヘッジ手段として金相場に注目することも一考かもしれません。

 
NY金の日足
米10年債利回りの日足
S&P500種株価指数の週足

 

 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォ

金市場

7月16日

金市場

 昨夜のNYダウは27ドル高の2万7359ドルで取引を終え、3営業日連続で史上最高値を更新しました。NY金は、先月下旬より綺麗な「三角保合い」を形成しております。そして、「右肩下がりの上値抵抗線」と「右肩上がりの下値抵抗線」が交わる付近まで昨夜のNY金が進みましたので、保合い放れとなるタイミングが迫ってきた可能性も高まってきました。テクニカル的には、「上げ道中での保合い」は、保合い上放れに分があるとされております。しかも、本日から米国企業の4~6月期決算発表が本格化するのでなおさらでしょう。

昨夜のNYダウは27ドル高となり、3営業日連続で史上最高値を更新しました。昨夜のNYダウは、シティー・グループの決算発表を受けて上値の重い展開となったようです。

S&P500種採用企の4~6月期決算発表スケジュールは下記の通りです。

15日:シティー・グループ。

16日:ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、ウエルズ・ファーゴなど7社。

17日:バンク・オブ・アメリカ、イーベイ、アルコア、バンク・オブ・NYメロンなど14社。

18日:モルガン・スタンレー、マイクロソフトなど23社。

19日:ブラックロック、アメリカン・エキスプレスなど7社。

22日:ハリバートンなど3社。

23日:キーコープ、コカ・コーラなど30社。

24日:ボーイング、ノーザン・トラスト、キャタピラーなど40社。

25日:スリーエム、スターバックス、マテル、アフラックなど40社。

26日:ツイッター、マクドナルド、ムーデーズなど10社。

29日:イルミナ、など10社。

30日:アップル、コノコ・フィリップスなど35社。

31日:GE,クアルコムなど32社。

 11日は、デルタ空港とファスナルの決算発表があり、15日はシティー・グループの決算発表がありました。本日16日には、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど7社の決算発表が予定されており、米国企業の4~6月期決算発表シーズンは、本日16日から本格化します。4~7月のS&P500種構成企業の利益見通しは、「2.5%の減益見通し」となり、3年ぶりに減益に転じる見通しとなっているだけに、それを受けてリスクオフの流れが強まり、「リスクヘッジの金相場」への注目がより高まることも考えられます。今夜の決算発表を受けてNY金が「三角保合い」から上放れとなるかに注目でしょう。
NY金の日足

 

 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。


金市場の総括

メール情報会員に本日配信した週間レポートの一部をご紹介します。



金市場の総括

 7月10日のNY金が大きく上昇し、それを受けて11日の東京金が大幅高となりました。米国の利下げ観測の高まりやそれに伴うドル安の流れ、米債券価格の頭打ちなどが金相場を押し上げたようです。ここで注目は米国債価格の行方でしょう。米国債の市場規模が金市場と比べ物にならないほど大きな市場だけに、米国債に対する高値警戒感は、金市場の大きな影響を与えることになります。

 昨年10月3日にNYダウが当時の史上最高値を記録しましたが、その時は、2019年の利上げ見通しが「年4回」となるほど米国の経済成長が力強く、米国企業利益も近年最高となりました。まさに好景気に沸く米国経済を反映してNYダウが史上最高値となりました。

しかし、NYダウは今月3日に史上最高値を更新しており、昨夜も史上最高値を更新しました。現在の米国の金利見通しは、「年2回の利下げ見通し」に変化して「ゴルディロックス」と呼ばれる状態となっており、そうしたことが米国株を押し上げております。

「ゴルディロックス」とは、利上げが必要なほど経済成長力は強くなく、それでいて景気後退する訳でもなく、緩やかな経済成長と緩和政策が続く状態の事です。それにより株価を押し上げることになります。英国の有名な童話である「ゴルディロックスと3匹のくま」に出てくる主人公の少女の名前が「ゴルディロックス」です。その物語では、女の子が森でクマの家を見つけて入ってみると、テーブルの上に熱いスープと冷たいスープぬるいスープが有り、少女はぬるいスープを飲みました。女の子は疲れたので椅子に座ろうとしたときに、大きい椅子と更に大きい椅子と適度な大きさの椅子が有り、適度な大きさの椅子に座ると、椅子はつぶれてしまいました。その後、眠たくなったので寝室に行ってみると、硬いベッドと柔らかいベッドと適度な硬さのベッドが有り、少女は適度な硬さのベッドで眠りました。そして、クマが返ってくると、少女は慌てて逃げたという物語です。昨年秋の米国市場では、「力強い米国経済成長力」が株価を押し上げましたが、現在は、「弱い米国経済成長力」が株価を押し上げているようです。

米国経済成長力は、昨年秋から大幅に悪化しましたが、それに伴うリスクヘッジ手段に対して投資家の多くは、米国債を買ってヘッジしました。それにより米10年債利回りは、昨年12月の117.4ドル付近から7月3日には128.44ドルまで大きく上昇し、それと共に米10年債利回りも3.25%付近から1.94%付近まで大きく低下しました。それにより米国債価格が2017年9月の高値付近まで上昇してダブルトップが意識されるようになり、米10年債利回りも2017年9月の水準まで下落してダブルボトムが意識されるようになりました。昨年12月から続く米国債価格の上昇基調止まりとなった事を受けて、リスクヘッジ手段を米国債から金市場に変更する投資家が増え始め、それを受けて金相場が上昇力を強めました。米10年債価格は、この7カ月間の上昇基調で9.4%ほども大幅上昇しただけに、高値警戒感がしばらく続きそうです。しかも、来週から本格化する米国企業の4~6月期決算でS&P500種採用企業の企業利益が3年ぶりの減益に転じる可能性も高まってきただけに、リスクヘッジ手段を金相場に求める投資家が来週から更に増加することも考えられます。来週から本格化する米国企業の4~6月期決算発表シーズを睨んで金相場に対する強気な見方を継続するべきかもしれません。
111111
22222


 

※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。




金市場

7月12日

金市場

 昨夜のNYダウが227ドル高の2万7088ドルまで上昇して高値引けとなり、初めての2万7000ドル台を記録しました。トランプ政権が薬価引き下げへの取り組みとして提案していた医薬品業界に定着している「リベート(払戻金)」の慣行廃止に向けた新規則を撤回すると発表したことを受け、ヘルスケア関連銘柄が急伸し、昨夜のNYダウを始めてとなる2万7000ドル台に押し上げました。そうした強力なリスクオンの流れに圧迫されて、NY金は1422ドル付近から一時1403ドルまで下落し、現在の電子取引は1411ドルで推移しております。ドル円は、昨日15:15比で40銭の円安です。それにより東京金が21円安の4897ドル付近で推移しております。

 NYダウが初めて2万7000ドル台まで押し上げられましたが、それでも1400ドルの大台を死守しているNY金の底堅さは注目でしょう。

 米10年債価格は、7月3日時点で1288.44ドルまで上昇し、年初来高値を記録しました。それにより、昨年9月の高値(128.11ドル)とのダブルトップが意識され、高値警戒感が高まりました。そして、7月5日と11日に大幅下落となり、よりダブルトップの可能性が高まりました。米10年作価格は、昨日17時時点は127.6ドル付近でしたが、その後は安定した下落基調を続け、本日12:15時点で126.9ドルです。米10年債価格が昨年12月から安定した上昇基調を続けてきましたが、ここで米国債に対する高値警戒感が高まってきた事は、米国債と同じリスクヘッジ志向の金相場を押し上げる要因となりそうです。しかも、現在のNYダウが史上最高値であり、来週から米国企業の4~6月期決算発表が本格化し、S&P500種採用企業の企業利益が3年ぶりに下ね期に転じる見通しとなっているだけに、ここは、リスクヘッジ志向の金相場に注目するところかもしれません。

金市場&原油市場

7月9日

金市場&原油市場

 NYダウとS&P500種株価指数が共に7月3日に史上最高値を記録しましたが、その後は共に2日連続で下落となり、昨夜のNYダウは115ドル安でした。そして本日のNYダウ先物は、10時半時点で30ドル安です。NYダウが史上最高値付近で推移しているだけに、来週から本格化する米国企業の4~6月期決算発表は注目でしょう。

 先週末の米雇用統計が少し良好な内容となった事を受けて、米国の利下げ観測が少し後退し、少しリスクオンの流れとなりました。それを受けてリスク志向のNY原油が上昇し、リスクヘッジ志向のNY金が下落しました。しかし、来週から本格化する米国企業の4~6月期決算発表を受けて再びリスクオフの流れが強まり、それと共に米国の利上げ観測が高まることも予想されます。それにより、NY原油が再び下落基調を強め、NY金が再び上昇基調を強めることも予想されます。

 ブルームバーグが集計したデータでは、S&P500種構成企業のうち、利益予想を引き下げた企業が全体の82%を占め、S&P500種構成企業の利益見通しは「2.5%の減益見通し」となり、3年ぶりに減益に転じる見通しです。予想通りにS&P500種構成企業の企業利益が3年ぶりに減益に転じることになれば、米中貿易摩擦による米国企業への悪影響を再確認する事となり、再びリスクオフの流れが強まることも考えられます。それだけに、来週から本格化する米国企業の4~6月期決算発表シーズンを前に、リスク志向の原油市場を弱気し、リオスクヘッジ志向の金相場を強気することも一考かもしれません。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

詳細はこちら
重要事項
通常取引を始めるにあたって
スマートCXを始めるにあたって
重要事項説明
取引開始基準
契約締結前交付書面
金融商品取引法に基づく開示
勧誘方針
個人情報保護法
反社会勢力へ対する基本方針
免責事項
*掲載される情報はサンワード貿易株式会社(以下弊社)が信頼できると判断した情報源をもとに弊社が作成・表示したものですが、その内容及び情報の正確性、完全性、適時性について、弊社は保証を行なっておらず、また、いかなる責任を持つものでもありません。
*弊社が提供する投資情報は、あくまで情報提供を目的としたものであり、投資その他の行動を勧誘するものではありません。
*本ブログに掲載される株式、債券、為替および商品等金融商品は、企業の活動内容、経済政策や世界情勢などの影響により、その価値を増大または減少することもあり、価値を失う場合があります。
*本ブログは、投資された資金がその価値を維持または増大を保証するものではなく、本ブログに基づいて投資を行った結果、お客様に何らかの損害が発生した場合でも、弊社は、理由のいかんを問わず、責任を負いません。
*投資対象および銘柄の選択、売買価格などの投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。
以上の点をご了承の上、ご利用ください
最新記事