松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

白金

白金市場

 13:30時点で東京金が15円高、東京白金が38円高となり、久しぶりに東京白金の上げ幅が目立ちました。南ア政局不安が解消されるとの観測から南アランド高となり、NY白金の電子取引が上昇しました。

 3月30日の内閣改造で市場から信頼性の厚いゴーダン財務相を解任したことを受けて、与野党の反発が高まって与党アフリカ民族会議(ANC)内の分裂を生み、そうした政局不安から格付け会社のS&Pとフィッチによる南アソブリン債の格下げが発表されました。南ア中央銀行は10日、格付け会社による格下げを受けて南アランド売りが進み、インフレが加速する恐れがあることを警告しております。

しかし、ここにきてゴーダン財務相を解任したズマ大統領に対する不信任決議が行われることとなり、これまで売られ続けてきた南アランドが上昇に転じ、NY白金の電子取引も上昇に転じました。南ア最高裁は、ズマ大統領に対する不信任決議を秘密投票とするかどうかの判断を下すと発表しました。秘密投票となれば、与党アフリカ民族会議(ANC)内からの賛同も増えて不信任案が可決される公算も大きくなります。ズマ大統領が解任されることになれば、先日解任されたゴーダン氏を再び財務相に就任させ、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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白金市場

 東京白金は、11:00時点で51円安まで下落しており、外電安と円高のダブルパンチとなっているようです。NY白金は、3月27日からの南アランド安基調を受けて下落基調を続けております。3月30日の内閣改造で市場から信頼性の厚いゴーダン財務相を解任したことを受けて、与野党の反発が高まって与党アフリカ民族会議(ANC)内の分裂を生み、そうした政局不安から格付け会社のS&Pとフィッチによる南アソブリン債の格下げが発表されました。南ア中央銀行は10日、格付け会社による格下げを受けて南アランド売りが進み、インフレが加速する恐れがあることを警告しております。南アランドは、3月27日に対ドルでの年初来高値を記録しましたが、投資家説明会のために海外出張していたゴーダン財務相を3月27日に帰国させてから南アランド安基調が始まりました。南ア経済のキーマン的存在とされてきたゴーダン財務相の解任を受けて、しばらく南アランド安とNY白金安が続くと考えるべきかもしれません。

白金市場

 この3週間でNY金が70ドルほど上昇した半面、NY白金は100ドルほど下落しており、同じ貴金属として正反対の値動きをしております。この原因は、主要通貨に対して南アランドが大幅下落していることのようです。

 ドル・南アランドは、3月27日時点で1ドル=12.3ランドまで下落して年初来安値を記録しましたが、現在は13.8ランド付近まで2週間程度で12%も上昇し、年初の水準まで上昇しております。そうした南アランド安を受けて南アフリカの白金生産コストが下落し、NY白金が下落しました。

 格付け会社のフィッチは7日、南アのソブリン格付けを投資不適格(ジャンク債)に格下げしました。フィッチは、「先月30日の内閣改造で市場から信頼性の厚いゴーダン財務相を解任した結果、経済政策の方向性が変わる公算が大きい。」と説明しております。それを受けてモルガン・チェースは7日、同社の新興市場国際インデックスから南ア国債を4月下旬から除外することを発表しました。南アでは、ゴーダン財務相を解任したことに対して与野党が猛反発しており、与党アフリカ民族会議(ANC)内の分裂を生みました。また、ゴーダン財務相を解任したことを引き金として、ズマ大統領の解任を求める大規模デモが予定されていることも伝わっております。ここにきてズマ大統領解任の流れが強まってきたようです。先月30日の内閣改造で市場から信頼性の厚いゴーダン財務相を解任したことを受けて、南アの政局が大きく変化する可能性もあり、そうした不透明感から南アランド売りが続いております。

日本では、円安が進めば、輸出される製品価格が下落することで輸出増につながり、輸出企業にとって円安は好感されます。南アでは、南アランドが安くなれば、それだけ南アから輸出される白金価格が下落することになります。南アの政局が不透明の間は、南アランドが売られることでN白金が下落を続けそうです。 これでズマ大統領が解任されることになれば、南アランド安が進んでNY白金が急落する可能性もあります。

 

白金市場

 本日は、東京金が小幅高となり、中国の資源銘柄が全面高となっているもの、それでも東京白金が大きく下落していることに注目でしょう。トランプ大統領は28日、米温暖化対策撤廃の大統領令に署名しました。それにより、米国の白金消費が減少する観測が高まっております。

 オバマ前大統領が導入した米温暖化対策(クリーンパワー計画)により、厳しいCO2排出基準が設けられました。それは、石油や石炭、天然ガスなどの化石燃料の生産、利用を妨げる厳しい環境基準でした。それらが撤回されることで、米国での石化燃料の生産と消費が促進されるとの観測が高まってきました。米国は、中国に次ぐ自動車販売市場です。そして、白金需要の約42%が自動車触媒となります。

 トランプ大統領は、オバマ全大統領が反対し続けたパイプライン計画を承認しました。そして昨日、米温暖化対策撤廃の大統領令に署名しました。この流れでいくと、自動車排ガス規制の撤廃も時間の問題との観測も高まっており、それが白金市場を圧迫しているようです。オバマ前大統領が定めた米排ガス基準は、全車両の平均燃費基準を2025年までに1リットル当たり23.2キロに引き上げ、未達のメーカーには罰金を科すというものであり、2016年は1リットル当たり15.1キロに設定されておりました。この厳しい排ガス基準に苦しむ自動車メーカーが多く、トランプ大統領への自動車排ガス規制撤廃へ期待が高まっております。

東京
白金の日足
東京白金の日足

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白金市場

 金需要の内訳は、宝飾品52%、小売り投資27% 公的部門の購入12% 工業用9%です。それに対して白金需要は、工業用56% 宝飾品33% その他11%です(2014年、WGCデータ)。それにより白金相場は、金相場の影響も受けますが、同じ工業原料となる資源銘柄の影響も受けます。それにより、中国の資源銘柄の動向は参考になります。

 中国の商品先物市場でトップクラスの売買高を誇る上海鉄筋は、2月27日に年初来高値を付け、NY白金も2月27日に年初来高値を付けました。その翌日から上海鉄筋とNY白金が下落基調に転じております。中国の資源銘柄の多くは、前月末頃に年初来高値付近まで上昇し、その後は、下落基調に転じております。

 NY金とNY白金は、2月27日に年初来高値を記録し、その後は下落基調に転じております。こうしてみると、NY白金は、NY金の値動きをトレースしているように感じられます。しかし、NY金が40ドルほど下落する間にNY白金は、67ドルほど下落しております。これは、NY白金が、「NY金の下落」と「資源銘柄全体の下落」を受けて下げ幅が大きくなったと考えるべきかもしれません。

 NY金に関しては、3月15日のFOMCで利上げが確実視され始めているだけに、「3月15日のFOMCに向けて下落する」を考えるべきかもしれません。そして、中国の資源銘柄の多くがこの3年間の最高値付近まで上昇してきたことから、資源銘柄全体が本格的な下落となる可能性もあります。白金の「貴金属としての特徴」と「工業製品の原材料としての特徴」を考えれば、3月27日頃からNY金と資源銘柄の多くが下落基調に転じているだけに、白金の更なる下落に注目するところかもしれません。
NY金の日足
NY白金の日足

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NY金とNY白金のファンドポジション

 CFTCから先週末に発表されたNY金におけるファンドの買い越し枚数は、前週比2366枚増の10万9407枚となり、5週連続で10万枚前後の買い越し枚数を続けております。昨年9月頃からの買い越し枚数の減少傾向は止まったものの、まだファンドの積極的な買い進みとなっていないようです。

 CFTCから先週末に発表されたNY白金におけるファンドの買い越し枚数は、前週比3457枚増の3万7389枚となり、3週間で1万1735枚増(約47%増)となりました。NY白金市場では、ファンドの積極的な買い進みが続いております。

 NY金とNY白金のファンドポジションの変化がそのまま値動きに反映されており、NY金が4営業日続落となる反面、NY白金はじり高基調を続けております。
NY金とNY白金のファンドポジション

白金市場

 昨夜のNY白金は、南アランド高を受けて大きく上昇しました。ドル・南アランドは、1ドル=13.29ランド付近まで下落し、2カ月半ぶりの水準まで南アランド高が進みました。WGCのデータによるドル建て金の生産コストは、2014年が1365ドル、2015年が1310ドルとなり、1年間で生産コストが55ドル下落しました。一方、ドル建て白金の生産コストは、2014年が1215ドル、2015年が932ドルとなり、1年間で283ドルも下落しまいた。この違いは、2015年の南アランドの大暴落による影響となります。

南アランド安が進むと、白金の生産コストは下落します。その反面、南アランド高が進むと、白金のコストは上昇します。現在のNY白金が生産コスト付近で推移していることにより、NY白金は、南アランドの値動きに過敏に反応することになります。
白金とランド
南アランド円の日足

白金市場

 NY白金におけるファンドの買い越し枚数は、2016年8月に5万4337枚まで増加して昨年最高となり、NY白金も1170ドル付近まで上昇しました。その後は、2か月間で買い越し枚数が2万枚付近まで激減し、NY白金も900ドル付近まで下落することとなりました。NY白金市場では、ファンドの買い越し枚数のピークが天井圏となり、買い越し枚数が最も減少した時に底値圏となる傾向もあります。

 NY白金におけるファンドの買い越し枚数は、1月3日時点で2万4754枚でしたが、1月10日時点で3万171枚まで増加し、1月17日時点で3万332枚まで増加しました。ここで注目は、ファンドの買い越し枚数が1月17日までの2週間で9000枚程急増したことでしょう。6カ月ぶりにファンドの買い越し枚数が急増したことを受けて、ようやくファンドの買い進みが始まったと考えるべきかもしれません。
NY白金のファンドポジ所ん

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

「特別賞」を受賞しました

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