松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

白金

貴金属市場パート2

9月19日

貴金属市場パート2

 FRBのフェデラルファンド金利(FF金利)における12月の利上げ確率は、6月4日時点で97%まで上昇しましたが、8月21日と28日時点で36%まで低下しました。しかし、9月10日時点で42%まで上昇し、9月18日時点で56%まで上昇しました。ここにきて米国の12月の利上げ確率が急上昇し、それと共にドル高基調が強まってきました。それによりしばらくドル高基調が続きそうです。

  FRBのフェデラルファンド金利(FF金利)における12月の利上げ確率が久しぶりに上昇基調を強めてきたことを受けて、NY金がしばらく下落基調を続ける可能性も高まってきました。それに追随してNY白金も下落基調を続ける可能性があります。
米国の12月の利上げ確率

貴金属市場

9月19日

貴金属市場

対ユーロでドルが4営業日連続で上昇し、ドル高基調が強まってきました。それと共にNY金とNY白金の下落基調が強まってきました。19~20日のFOMCを控え、米国債利回りが上昇したことでドルが買われたようです。FOMC終了後の声明でバランスシート縮小を正式に発表し、年内に実行に移すとの見方も広がっているようです。

 NY金におけるファンドの買い越し枚数は、7月18日時点で6万138枚まで減少しましたが、9月12日時点で25万4760枚まで急増しました。NY白金におけるファンドの買い越し枚数も、7月11日時点で5397枚まで減少しましたが、9月12日時点で3万7997枚まで急増しました。NY金とNY白金におけるファンドの買い越し枚数がこの2か月間で4倍~7倍程度にまで急増しており、共に買われ過ぎへの警戒が必要なレベルとなってきました。しかも、ここにきてドル高基調に転じてきたことにより、ここは、東京金や東京白金の売りのタイミングとなる可能性も出てきました。


金のファンドポジション
NY白金におけるファンドポジション

白金市場パート2

9月12日

白金市場パート2

本日の日経新聞朝刊の一面右上の見出しは、「中国、ガソリン車廃止へ、英仏に追随、時期検討」でした。そして、フォルクス・ワーゲンは11日、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の電動モデルを2030年までにアウディやポルシェを含む傘下ブランドの全約300車種で導入することを発表しました。そのために2030年までに200億ユーロ(約2兆6000億円)を超える投資を行う計画も発表しました。更にダイムラーのツェッチェCEOも11日、2022年までにメルセデス・ベンツの全ての車種に電動化モデルを用意する考えを明らかにしました。

ここにきて中国政府とフォルクス・ワーゲン、ダイムラーなどが電気自動車に向けた方針を示しました。英国やフランスでは、2040年までに石化燃料自動車の販売を禁止する方針を決定しております。世界的な電動自動車への流れは止まりそうもありません。それにより、白金の触媒需要は、時間経過と共に減少することも避けられないようです。白金の需給関係は、長期的には大きく変化しそうです。白金の現物保有で長期投資を検討している投資家にとっては大きな問題となりそうです。

貴金属市場パート2

9月12日

貴金属市場パート2

 NY金におけるファンドの買い越し枚数は、7月25日から7週連続で増加し、約4倍にまで膨れ上がりました。そして、NY白金におけるファンドの買い越し枚数は、7月18日から8週連続で増加し、約7倍にまで膨れ上がりました。ここまで短期間で買い越し枚数が大幅に膨れ上がると、「買われ過ぎ警戒」が必要となりそうです。
NY金とNY白金のファンドの買い越し枚数

白金市場「石炭価格の高騰を受けて白金生産コストが急上昇」

 プラチナ・リーダーシップ・フォーラムが開催され、南アフリカの各白金鉱山会社CEOが集まり、南アフリカ鉱業資源大臣と面会を行いました。そのフォーラムでは、白金価格の低迷に加えて、電気代の大幅上昇に伴う白金生産コストの上昇により、資産売却や人員削減が必要であるということが話し合われたそうです。

南アフリカの白金生産は、世界生産の約7割を占めます。そして、南アフリカの鉱山が古くから開発されてきたことにより、他国の露天掘り鉱山と違って採掘現場が地下深くとなっており、地下2000メートルを超える採掘現場もあるほどです。それにより、地上で精製した大量の氷を地下深くの採掘現場に送り込んで地熱を冷ますことも行います。そうしたことにより、南アフリカの金や白金の採掘には大量の電力が必要とされております。電力供給が10%減少すれば、金や白金の生産量が20%程原減少するともいわれております。南アフリカでサッカーのワールドカップが開催された時に電力不足が発生し、当時の東京白金が7000円台まで高騰したことは記憶に新しいところではないでしょうか。

南アフリカの電力生産の多くが石炭による火力発電に依存しております。その石炭価格が1年半で3倍ほどにまで急騰したのですから、白金の生産コストが大幅に上昇したことも頷けます。中国政府は、大気汚染の解決のために石炭生産量生産能力の削減を行いました。それにより中国では、石炭がひっ迫しており、大連コークスや大連粘結炭といった石炭関連銘柄が年初来高値を連日のように更新しております。そして、ここにきて白金生産コスト上昇に対して資産売却や辞任削減を実施する白金鉱山会社も増えてきたようです。アトラスタ社など準大手白金鉱山会社3社から人員削減計画が発表されました。また、大手白金鉱山会社のインパラ社も800人の人員削減を最近実施したところです。大手白金鉱山会社のロンミン社は8月7日、年間50万オンスの白金生産能力の削減を発表しました。それによると7~9月期の生産コストが6.4%上昇したことにより5億ランド(約42億円)の年間経費を削減させるそうです。

石炭価格の大暴騰を受けて南アフリカで電気代が急上昇しており、それを受けて白金生産コストも上昇を続けております。それに対してNY白金が下落基調を続けております。東京白金が東京金を1100円幅ほど下回っていることからも、どれだけ白金価格が下落基調を続けてきたかが伺えます。「白金生産コスト上昇&白金価格下落」に耐えかねて資産売却や人員削減を行う南アフリカ白金鉱山会社が増えてきたことにより、白金価格が上昇基調に転じる可能性も高まってきたようです。

白金市場

 昨夜のNY白金は、南ア情勢に圧迫されたものの、ロンミン社の発表が好感されて上昇しました。

 南アのムベテ議長は7日、ズマ大統領の不信任動議に関して非公開投票を実施することを発表しました。非公開投票となった事で与党議員からの不信任票が増加して同大統領罷免の可能性が高まると見られております。ズマ大統領は2009年に大統領に就任しました。世界各国が2008年のリーマンショック後に長期経済成長を遂げたものの、それに反して南アが景気後退を続けたことでズマ大統領への不信任感が高まりました。また、ズマ大統領は副大統領の時に汚職疑惑で罷免されたこともあり、ズマ大統領が自宅に巨額な資金を投じて円形劇場やプライベート医療施設を建設するなどの浪費も非難されておりました。ムベテ議長の非公開投票実施の発言を受けて南アランドが大きく買われていることからも、非公開投票を実施してズマ大統領罷免の可能性が高まることは、南アの経済改革が進むと受け止められたようです。これまでの南アの政情不安が白金市場のプラス要因の1つでもあったことから、ムベテ議長発言は白金市場にとって下落要因となります。

 南ア白金鉱山大手のロンミン社は7日、年間50万オンスの白金生産能力の削減を発表しました。それにより5億ランド(約42億円)の年間経費を削減する予定です。7~9月期の生産コストが6.4%上昇したことにより、いくつかの資産を売却することにより年間50万オンスの生産能力が削減されるようです。これに昨夜のNY白金が反応して上昇しました。ここまでロンミン社の財政が追い込まれているということは、白金価格のこれ以上の下落はあまり望めないと考えるべきかもしれません。

白金市場パート1~2

8月4日

白金市場

昨夜のNY白金は、ジンバブエ問題に反応して上昇しました。ジンバブエ政府は2日、同国白金鉱山大手であるジンプラッツの鉱山の半分以上を押収する事前通知を裁判所に申請しました。ジンバブエは、世界の白金生産の8%を占めます。そして、ジンプラッツの株式の半分以上を南アのインパラ社が保有しております。ジンバブエのムガベ大統領政権は、2万7948ヘクタールの白金鉱山地帯を強制的に取得しようと試みているそうです。ムガベ大統領は93才とかなり高齢であり、36年にもわたる長期政権を維持しております。春頃には、ムガベ大統領を辞任に追い込もうとした動きが活発化して話題となりました。ムガベ政権が同国白金鉱山の国有化を強制的に進めようとしていることを受けて、白金市場が緊張し始めたようです。今後は、ジンバブエ政府とジンプラッツによる法定で対立が続き、白金市場の緊張がしばらく続きそうです。

 NY白金におけるファンドの買い越し枚数は、2月28日時点で4万4610枚まで膨らみましたが、7月11日時点で5341枚まで減少し、近年最低の買い越し枚数となりました。ここまでファンドの買い越し枚数が減少したところでジンバブエ問題が浮上してきたことにより、しばらく白金市場が上昇を続ける可能性も出てきました。


白金のファンドポジション

8月4日

白金市場パート2

ジンバブエは近年稀に見るハイパーインフレに陥り、2009年には100億ジンバブエドルが発行され、最終的には100兆ジンバブエドルが発行されたことはまだ記憶に新しいところかもしれません。それによりジンバブエドルの流通が無くなり、それ以降は米ドルや南アランドが主に流通しております。ジンバブエは、かつては「アフリカの穀物庫」とも呼ばれ、金、白金、クロムなどの鉱物にも恵まれた国でした。しかし、土地改革に伴う混乱により極度の経済的混乱に陥りました。そして、2008年の干ばつが追い打ちをかけました。ジンバブエのインフレ率は、2007年5月末時点で4530%まで上昇し、その後も上昇しました。ジンバブエのGDP成長率は、2008年まで長らくマイナス成長を続け、2008年のGDP成長率が-16.58%でした。その後、2009年からプラス成長となり、2010~2012年が+10.57~+11.91%となりました。しかし、2013年からGDP成長率が急降下し、2015年で+1.11%、2016年で+0.52%にまで低下しました。こうした背景を考えると、ジンバブエ政府が同国白金鉱山を半ば強引に国有化しようとしていることも頷けます。しかも36年間にも及ぶ独裁政権が指摘されているムガベ大統領が中心として同国白金鉱山の国有化を推し進めているのですから、しばらくは白金市場が緊張した状態となって高値追いする可能性もあります。





白金市場

 昨夜のNY白金は、同じ白金族金属であるNYパラジウムの急落に追随しました。昨夜のNYパラジウムは、ナティクシスとコメルツ銀行のアナリストらによる弱気見通しに圧迫されたようです。

 ナティクシスとコメルツ銀行のアナリストらは、。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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NYパラジウムの週足
NYパラジウムの週足

NY白金の週足
NY白金の週足

 

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