松永総研

北浜の虎と呼ばれた男

白金

白金市場(29日と30日記事)

7月29日

白金市場パート2

 NY白金は、7月10日から続く安定した「右肩上がりの下値抵抗線」にサポートされて上昇基調を続けております。一方、東京白金は、6月上旬から7月上旬にかけては、「緩やかな右肩上がりの下値抵抗線」にサポートされて緩やかな上昇基調を続けました。そして、7月10日からは、それまでより上昇力の強い「右肩上がりの下値抵抗線」にサポートされて安定した上昇基調を続けております。添付している東京白金の240分足を見ると、その様子が伺えます。
東京白金の240分足



7月30日

白金市場

 NY白金の電子取引は、昨日18時ごろの870ドル付近から上昇を開始し、24時頃には一時885ドルまで上昇しました。本日は、9:15時点でNY白金の電子取引が883ドルとなっており、東京金は54円高です。

 昨夜のNY市場では、南ア大手白金鉱山会社での労使交渉に関する新たな強材料は特に見られませんでした。先週発表されたアングロ・プラチナの中間決算が予想以上に良好であったことで、「労働組合側が大幅賃上げにこだわる」と見方が高まっております。そして、アングロ・プラチナ社が先週、「労働組合からの大幅賃上げには応じない」との姿勢を示したことを受けて、ストライキ入りの可能性が高まってきました。そうしたファクターが白金市場を引き上げているようです。

 NY白金と東京白金は、今月9日から安定した「右肩上がりの下値抵抗線」を形成しながら上昇基調を続けております。そして、先週25日と26日に下落したことを受けて、「右肩上がりの下値抵抗線」まで下落しましたので、今週になってテクニカル的な反発に転じたようです。

東京白金の240分足2

白金市場の総括

メール情報会員の皆様に本日配信しました週間レポートの一部をご紹介します。参考にどうぞ。



白金市場の総括

 7月9日から南ア大手白金鉱山会社で労使交渉が始まりましたが、それと同時に東京白金が上昇基調に転じてきたことは注目でしょう。そして、アングロ・プラチナ社が7月22日に良好な中間決算を発表ししたことや、アングロ・プラチナ社とジバニエ・スティルウォーター社が労働組合側の大幅賃上げに応じない姿勢を強く示したことを受けてストライキ入りの可能性が高まり、その翌日から東京白金が2連騰となりました。

 アングロ・プラチナ社は7月22日、1~6月期の1株当たりの中間配当が11ランドとなった事を発表。これは、6年ぶりの配当です。同社の白金やパラジウム、ロジウムなどから構成される白金族金属(PGM)バスケット価格が1~6月期中に2万8700ランドから3万3305ランドまで33%上昇し、税引き後利益が23億ランドから73億000万ランドまで3.2倍となった事を発表しました。AMCUやNUMなどの大手労働組合は、アングロ・プラチナ社が予想を上回る良好な中間決算発表を行ったことを受けて、大幅賃上げの姿勢をより強めることが予想されるだけに、労使交渉が難航する可能性も高まってきたように感じられます。

 アングロ・プラチナ社のグリフィスCEOは7月22日、「賃金交渉が本格的に開始されましたが、鉱山労働組合連動(AMCU)の賃金提案を見送ります。AMCUがここ数週間で提案した実質45%の賃金増加は極めて有害であり、アマンデルバルト鉱山の閉鎖と数千人の雇用の喪失につながる可能性があるだろう。」と述べました。そして、ジバニエ・スティルウォーター社のスポークスマンは7月23日、「我々は労使交渉の早期解決の為に、大幅な賃金要求を受け入れることはしない。」と述べました。このようにアングロ・プラチナ社とジバニエ・スティルウォーター社が労働組合側の大幅賃上げに応じない姿勢を強く示したことを受けて、「今回の労使交渉が難航する」との観測が高まりました。それを受けて7月23日と24日のNY白金が大幅高となったようです。

 CFTCから先週末に発表された7月16日時点でのファンドの買い越し枚数は、前週比8899枚増の1万5592枚となりました。ファンドの買い越し枚数は、NY白金が800ドル付近まで下落した6月18日時点で1970枚まで減少し、6月25日時点でも1986枚でしたが、7月に入ってから急増しました。それでも買い越し枚数が7月16日時点で1万5592枚ですから、2017~2018年のピーク(4万4000~4万5000枚程度の買い越し)を大きく下回っております。そして、3年前の労使交渉時に記録した約5万6000枚の買い越し枚数を大幅に下回っております。

 3年前の南ア大手白金鉱山会社での労使交渉中にNY白金が200ドルほど上昇し、ファンドの買い越し枚数も5万6000枚程度にまで増加しました。今回の労使交渉では、NY白金はまだ55ドル程度しか上昇しておらず、ファンドの買い越し枚数も7月16日時点で1万5592枚までしか増加しておりません。今回の労使交渉が前回ほど難航すれば、前回の労使交渉時と同じようにNY白金があと150ドルほど上昇し、東京白金もあと600円ほど上昇する可能性があります。そして、現在のファンドの買い越し枚数が1万5000枚程度ですから、前回の労使交渉時ほど増加することになれば、買い越し枚数があと4万枚ほど大幅増加する可能性も高まります。それだけに、ファンドの買い進み余地がまだかなり多く残っているように感じられます。

 南ア大手白金鉱山会社における3年前の労使交渉では、2016年7月12日から労使交渉が開始され、ストライキ入りとなったのは2016年9月27日からであり、ストライキが解決したのは2016年10月3日でした。それに対して当時のNY白金は、7~8月で210ドルほど急伸しましたが、9~10月で220ドルほど急落しております。ストライキ入り期待で大幅上昇となったので、その反動安も大きかったようです。それにより今回も前回の労使交渉時と同様のパターンとなるのであれば、NY白金が8月中旬あたりで天井形成となり、8月下旬から急落する可能性もあります。まずは、3年ぶりの労使交渉が始まった直後ですから、しばらくは東京白金に対する強気な見方を継続させるべきかもしれません。

NYはっきんしゅうあし
NY白金におけるファンドポジション
東京白金の日足

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※チャートの情報提供元は(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドです。チャートの著作権は、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドに帰属しており、無断で使用(転用・複製等)することを禁じます。提供している情報の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、(株)ミンカブ・ジ・インフォノイドは一切の責任を負いません。


白金市場

7月26日

白金市場

アングロ・プラチナ社のグリフィスCEOは7月24日、「アングロ・プラチナ社は、コストの増加を6%に抑えたので、今年前半のヘッドライン収益が120%増加した。これは、工業のインフレ率の7.5%を下回りました。しかし、賃金交渉が本格的に始まり、これまでの努力がテストされるでしょう。物価は上がることもありますが、下がることもあります。私たちが注意しなければならないのは、物価が下がると持続不可能なコストインフレを埋めなければならないという事です。それにより、一時的な給付は、会社が想定している賃金交渉の和解策の1つです。」と述べております。

上記のグリフィスCEOのコメントでは、賃金引き上げを小幅に留め、一時的な給付金を付与することで賃金交渉の和解を図りたいという内容を述べているようです。しかし、これでは、大幅賃上げを望んでいる労働組合を納得させるのは難しそうです。ここにきてアングロ・プラチナ社やジバニエ・スティルウォーター社が、労働組合からの大幅賃上げに応じない姿勢を強めてきました。この原因は、ジバニエ・スティルウォーター社の金鉱山での先月の賃金合意がベンチマークとなって影響しているようです。

ジバニエ・スティルウォーター社の金鉱山では、会社側からの5.5%の賃金引き上げ案に反対し、AMCU組合員1万5000人が5カ月間に及ぶストライキを実施しました。しかし、最終的には5.5%の賃金引き上げで先月合意し、AMCUの5カ月間に及ぶ1万5000人規模のストライキが無駄骨となりました。それにより南ア大手白金鉱山会社は、「5%前後の賃上げ合意に」対する自信を高めたと見られております。一方、労働組合側は、パラジウム価格の高騰で南ア大手白金鉱山会社の収益が大幅増加したことを背景に、大幅賃上げの姿勢を崩しそうもありません。そうしたことを背景として今回の南ア大手白金鉱山会社での労使交渉が難航し、ストライキ入りする可能性も高まってきたように感じられます。

白金市場パート3

7月25日

白金市場パート3

 NY白金は、2016年7~8月に、970ドル付近から1180ドル付近まで210ドル上昇しました。そして、東京白金は、2016年7~8月に、3200円付近から3900円付近まで700円ほど上昇しました。南ア大手白金鉱山会社の3年前の労使交渉時にNY白金が210ドルほど上昇し、東京白金が700円ほど上昇しており、5年前や7面前の労使交渉時も東京白金が500~900円ほど上昇しておりました。

 2016年7~8月当時の大手労働組合であるAMCUは、2016年7月12日から労使交渉を開始し、最低賃金の基本給を9000ランドから1万2500ランドにまで引き上げることを要求しました。その後も労使交渉が平行線を続けたので、2016年9月5日に紛争宣言を行いました。そして、大手労働組合であるNUMも、2016年9月20日に紛争宣言を行いました。紛争宣言が行われると、法的にストライキ入りすることが出来ます。

 2016年の労使交渉では。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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東京白金の週足
NY白金の週足

 

 

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白金市場パート2

7月25日

白金市場パート2

 CFTCから先週末に発表された7月16日時点でのファンドの買い越し枚数は、前週比8899枚増の1万5592枚となりました。ファンドの買い越し枚数は、NY白金が800ドル付近まで下落した6月18日時点で1970枚まで減少し、6月25日時点でも1986枚でしたが、7月に入ってから急増しました。南ア大手白金鉱山会社での3年ぶりの労使交渉開始を受けてファンドの買い越し枚数が増加しました。

ファンドの買い越し枚数のピークは2017~2018年で4万4000~4万5000枚程度であり、2016年で5万6000枚付近まで増加しました。ここで注目は、3年前の南ア大手白金鉱山会社での労使交渉中にNY白金が200ドルほど上昇し、ファンドの買い越し枚数も5万6000枚程度にまで増加したことです。今回の労使交渉では、NY白金はまだ55ドル程度しか上昇しておらず、東京白金も200円程度しか上昇しておりません。今回の労使交渉が前回ほど難航すれば、NY白金があと150ドルほど上昇し、東京白金もあと600円ほど上昇する可能性があります。そして、現在のファンドの買い越し枚数が1万5000枚程度ですから、買い越し枚数があと4万枚ほど大幅増加すれば、3年前の労使交渉時の買い越し枚数のピークに並びます。

 添付している「NY白金におけるファンドポジション」のグラフを見ても、過去4年半で買い越し枚数が最も増加したタイミングが、「3年前の南ア大手白金鉱山会社での労使交渉時のタイミング」となっていることは注目でしょう。南ア大手白金鉱山会社での労使交渉が3年ぶりに今月9日から開始されただけに、3年前の労使交渉時の白金価格の値動きやファンドポジションの変化を参考にすることも一考でしょう。
NY白金におけるファンドポジション

白金市場

7月25日

白金市場

 NY白金の電子取引は、昨日14時から今朝2時頃にかけて、861ドル付近から882ドル付近まで安定した上昇を続け、2カ月ぶりの大幅高となりました。その後は881ドル付近で小動きを続けております。それを受けて東京白金は、本日9時時点で55円高となり、2日間で100円幅の大幅上昇となりました。

 昨夜のNY市場では、南ア白金鉱山で。。。。。。。。。。。。。。この続きは、会員の皆様に限定してメールにてお送りしております。
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白金市場パート2

7月24日

白金市場パート2

 NY白金の電子取引が本日16時半までの1時間で5ドルほど上昇し、それを受けて東京白金が夜間取引開始と同時に2カ月ぶりの「3000円の大台乗せ」となりました。東京白金は、16:37時点で、3010円まで上昇しております。それによりテクニカル的な次の高値のメドは、3カ月前の高値となる3279円なりそうです。

アングロ・プラチナ社が今週22日に発表した中間決算がかなり良好な内容となりましたが、それでもアングロ・プラチナ社は、労使交渉での賃金引上げ幅を同国のインフレ率に近い5%前後に留める意向を強く示したことを受けて、「労使交渉が難航し、ストライキ入りの可能性が高まる」と受け止められたようです。ここは、更なる白金価格の上昇に注目するところかもしれません。

白金市場

7月24日

白金市場

 NY白金の電子取引は、昨日20時ごろから24時ごろにかけて、850ドル付近から860ドル付近まで上昇しました。その後は、横ばいを続けております。NY白金は、南ア大手白金鉱山での労使交渉が開始された今月9日から安定した「右肩上がりの下値抵抗線」を形成して上昇基調を続けており、ストライキ入りを警戒するリスクプレミアムが白金価格を上昇させているように感じられます。

先々週の南ア大手白金鉱山会社での労使交渉で48%の賃上げを要求したことに対してAMCUは、「パラジウムとロジウムの高騰が会社の収益を押し上げたので、大幅賃上げは正当化できる。」と述べております。それに対してアングロ・プラチナ社は、「そのような大幅賃上げは、失業と鉱山閉鎖に繋がる。」と反発しております。前回(3年前)の労使交渉でAMCUは、最初に47%の賃上げを要求し、最終的に12.5%の賃上げ合意となりました。それを受けて今回も最初に48%の賃上げを要求したようです。しかし、3年前と現在では、NY白金の価格が500ドルほど違います。パラジウムやロジウムの高騰を受けて南ア白金鉱山会社の多くが今年になって収益を増加させましたが、昨年までの3年間で経営が大幅に悪化しただけに、今回の労使交渉は難航しそうです。

ジバニエ・スティルウォーター社のスポークスマンは、「我々は労使交渉の早期解決の為に、大幅な賃金要求を受け入れることはしない。」と述べております。アングロ・プラチナ社のスポークスマンは、「誠意をもって交渉し、賃金の要求と会社の存続可能性を確実にすることとのバランスをとることを計画している。」と述べております。世界最大の白金鉱山会社であるジバニエ・スティルウォーター社は、大幅賃上げを容認しない姿勢を示しており、労使交渉は難航が予想されます。

ジバニエ・スティルウォーター社の金鉱山では、会社側からの「5.5%の賃金引上げ要請」に反対してAMCUの金鉱山組合員1万5000人が5か月間に及ぶ大規模ストライキを実施し、ストライキ中に9名が死亡し、62戸の住宅が焼失する事態となりました。それでも会社側は「5.5%の賃金引上げ」に固執し、最終的に「5.5%の賃金引上げ合意」で5か月間に及ぶ大規模ストライキが先月終了したという経緯もあります。それにより、「同社の金鉱山で締結した5.5%の賃金引上げ合意が、今回の白金鉱山での労使交渉のベンチマークとなる。」との見方もあるようです。

大手労働組合のAMCUとNUMは今回、合計7社の南ア白金鉱山会社との労使交渉を行います。それらの労使交渉がすべて終了するには、早くても1~2カ月間程かかりそうです。そして、5年前のように5カ月間に及ぶ5万人規模の大規模ストライキが発生する可能性もあります。5年前は、アングロ・プラチナ社とロンミン社、インパラ・プラチナ社のAMCU組合員が5カ月間に及ぶストライキを実施しました。今回の南ア白金鉱山での労使交渉は、「3年ぶりの労使交渉」というビックイベントですから、労使交渉中は「ストライキ入りに対するリスクプレミアム」により白金価格が上昇基調を強めることも考えられます。それだけに、しばらくは白金市場に対して強気な見方も一考でしょう。

みんコモコラムアワード2015
ColumnAward 2015特別賞

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